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『月夜のデザイン列車』 【6】

2009年9月6日

その冬、正月を挟んで高松でのデッサン講習がはじまった。

西条高校からはアユミのほかにもうひとり参加することになった。
秋になってから美大を目指してデッサンを始めたノリコ。

ノリコはアニメ部で絵を描いていたので、上達が早かった。
デッサンをしてもちゃんとカタチもとれるし、陰影をつけるのも上手い。
持ち前の才能といったところだ。

ノリコとは相部屋。
昼間は講習を受け、宿に帰ってからは英語と国語の参考書とにらめっこ。
そんな日々を送るはずだった。

だが、実際に講習に出てみると、アユミとノリコは大きなショックを受けた。

“みんな、上手い…”

まわりの塾生はもう何年もデッサンを学んでいる。
たとえ書きかけのデッサンでも、二人のデッサンとの差は歴然としていた。

“これは、美大進学はもう無理なんじゃないか…”

なんとか課題をこなすものの、落ち着かない一日を過ごし
宿に帰ってからも戸惑いで勉強ははかどらなかった…。

宿では老夫婦の経営者が二人になにかと世話を焼いてくれる。

いつも朝食を用意してくれるのだが、
いつも一品か二品多い。

「あんたら、がんばってな~!」

「トースト2枚にしといたで!ようさん食べな!」

二人はそのぬくもりがありがたかった。

このひとたちは応援してくれている。
がばらなきゃ!
せめて、デッサンのチカラをすこしでも吸収しなきゃ!

宿のぬくもりが
二人の折れそうな心を支えてていたのだった。

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