デザインのタグを付けられた記事一覧

パッケージのキャラクター設定とペルソナ



ある企業さんの商品ラインナップのお仕事を
させていただきました。

期間は長かったけど、
無事に終わってほっとしているところです。

この商品のキャラクターは
宇和島という土地柄から出てきたのですが、
割としっかり設定をつけています。

なぜこの武士が宇和島に居るのか、
奥様や使用人はいるのか、など。

実際に奥様や奉行もキャラ化しました。
作ってて、大変だったけど楽しかったですヨ!

このパッケージには
デザイナーの勘と感覚に基づいているだけではなく
しっかりとしたウラがあります。

商品のペルソナをつくったんです。good.gif
そのペルソナとは、「サッチャン」。
主婦であるサッチャンがどんな暮らしをしていて
どんな青春時代を過ごしたのか。

で、なにが欲しいのか、
どんなシチュエーションで購入するのか?を
設定しています。

対象を絞り込んでいるわけです。
だから、販促の仕方もおのずと明確になってきます。

どうコピーをつければいいのか、
そう営業すればいいのかも、すでにシナリオがあります。

シナリオどおりいかない場合も、
「シナリオどおりいってないな」ということが実感できるので
すぐ修正ができます。

このシナリオが無いと、
当たるも八卦、当たらぬも八卦、になるわけです。

デザイナーの感性や感覚は素晴らしいです。
常に2年~3年先を見越しています。
(中にはそうでない人もいますが…)

その感覚と商品計画とがうまくマッチできれば、
効果の期待できるものができると思います。

神風特攻や万歳突撃は、中小企業にとっては
避けなければいけないことです。

計画して、情報を集めて、統制をとって
そして進捗を計る。

かつて大東亜戦争で米軍がそうであったように。

とか言ってますが、いつだって
「どうか売れてくれ~っ!」って心の中で祈ってます(笑)

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来年もやります【今治本気ビジネスデザイン塾】

ことしのはじめに開催された、
今治じばさんセンターでの「今治本気デザイン塾」。
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私にとって、とても思い出深いセミナーです。
(関係者様の皆様のおかげと感謝しています。)

↓開催のようすです。

http://izc.or.jp/report/designjuku/designjuku.htm


来年もまた開催が決まりました!

前回は、おかげさまで好評いただき
とても役に立ったといった声を沢山いただきました(嬉涙!)

同時に、難しかった…との声も。。。

その反省もふまえて、
来年はもうすこしわかりやすくして、
おなじみのワークショップ形式でお届けする予定!

ご期待ください☆

2010年
★体験セミナー 2/2(火)
★第1回 2/9(火)
★第2回 2/16(火)
★第3回 2/23(火)
★第4回 3/2(火)

※詳細はあらためてご案内いたしますネ!

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『月夜のデザイン列車』【10】

アユミが通うのは
立川美術学院。

立川市の駅から歩いて10分くらいのところにある。
ここで受験のための実技や、学科も学ぶ。

アユミの居る寮は
学院が契約しているもので

ほかの学生も入寮している。

アユミが荷物の整理をしていると
一人の学生が部屋に来た。

「こんにちは?新入り?」

「あ、こんにちは…」

彼女の名前はトモコ。
広島から来ているらしい。

早々に浪人を決めて、
もう10日も前にここへきて住んでいるのだそうだ。

「どこ目指してるの?」

「ムサビの工芸工業。」

「わたしとおんなじやが!がんばろなー。」

「うん。がんばろう。」

アユミとトモコの二人は
同じ西日本出身ということもあって
早速うちとけたのだった。

次の日、立川美術学院、通称“タチビ”の
簡単な入学式があった。

そのあとは、
早速デッサンと平面構成。

これで生徒たちの力量を見ているのだろう。

アユミは必死で集中して描いた。

描いたあとは
教室の壁に一斉にならべて講評。

“ええっ?そんなことするの?”

アユミは自分の絵が人前で講評される経験は
無かった。

緊張で両方の耳がじんじんしてきた。

自分の絵の番。

自分の力量は、まわりの絵と見比べれば
一目瞭然。

まるで、高校生の展覧会に
小学生が出展してるみたい…。

マイクを持った講師が
アユミの絵をしばらく見て言った。

「稚拙だよね」

教室からはかすかに笑い声がした。

実を言うと、アユミは“稚拙”という言葉の
意味がわからなかった。

そんな難しい言葉を使うひとは
西条市にはいなかったわ…

しかし、どういう評価をされているかは
教室の笑い声でなんとなく理解できた。

それからはアユミは恥ずかしさと悔しさで
顔がほてったまま一日目を終えた。

アユミが部屋で落ち込んでいると
トモコが来た。

「アユミ、食堂でごはんだよ」

「え…ああ、ありがとう…」

トモコに連れられて食堂に行くと
10人くらいの学生が夕食を食べていた。

アユミが顔を見せるなり

「あ、稚拙な絵のひとじゃん。」

…クスクスクス!

アユミがはっとして声のほうを見ると、
昼間学院で見かけた顔が並んでいる。

「気にするコト無いよ」

トモコが言う。

アユミはうつむいて、
必死で涙をこらえていた。

ふと、田舎で送り出してくれた母親の姿が
目に浮かんだ。

昨日まで家族で食べた、暖かい夕食が
早くも恋しい。

アユミは夕食にすこしだけ箸をつけたが
悲しくなって部屋に逃げ帰った。

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企業のDNAに触れました。

本日、クライアントさんの会社で
社葬がとりおこなわれました。

(その詳細はここでは省略いたします。
個人のご冥福を心よりお祈り申しあげます。)

そこで目にしたのは、
社員さんたちが着ている法被。

その法被は昨年作ったものです。
京都で染めてつくった、本物の法被です。

デザインは私が担当させていただきました。



なぜこだわらなけらばいけなかったか?

それには物語があります。


クライアントさんの会社の
先々代の荷物を整理していたら法被が出てきました。

広げてみると、すこし変わったシルエットをしていました。
また、縫い方も今のものとは全く異なっていました。

調べてみると、いろいろと当時(大正時代)の会社の様子が
わかってきました。

そこには、当時の頭領の世界観と、
頭領のもとで働く職人さんたちの粋な感性が
いっぱい詰まっていたのです。

そこに脈々と流れる会社のDNAを発見した現社長が
法被復活を誓い、染めや縫製ができるところを探したところ、
京都に行き着いたのです。
(その技術ももはや風前の灯火だったとか。)

そして出来上がったその法被。
1着がかなりの金額になったことは言うまでもありません。

普段遣いなどには気軽につかえません。
会社のロビーにはその法被が誇らしげに飾られています。

そして今日。
その法被を着て先代の葬儀に参列する会社員さんたち。

私はそこに職人の心意気を感じて
目頭が熱くなってしまいました。

このクライアントさんの物語は
さらに続くことでしょう。

なにも感じない方が見たら
なんで法被着てるんだろう?くらいにしか
見えないかもしれません。

しかし、

それを着て参列するということが
どんなに重たい意味をもつことなのか。

私には理解できます。


こういう背景をもったいい会社さんが
日本には沢山あるはずです。

そのDNAを次の世代に受け継ぎ、
結果的に日本を良くしていく。

微力ながらそのお手伝いをするために
私はワクタルを育てていきます。

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「松山劇場存続決まる」(愛媛新聞)

愛媛で大衆演劇といえば、

松山劇場



いまでも各人気劇団さんが公演を行い、

マツゲキの名前で根強い人気を集めています。



9月20日の愛媛新聞に

松山劇場存続決まる、という見出しで記事が出ました。



ここは一時苦しい時期もあり、存続が危ぶまれていました。



しかし、愛媛銀行さんの判断や、

松山市、そしてえひめ産業振興財団さんの支援、



そして各専門家さんのサポートなどもあって、

存続が可能になったものです。



私ワクタルも、微力ながら、ビジネスデザインの分野で

財団さんの派遣事業で関わらせていただいていました。



存続が決まって一安心…ではありますが、

息つくひまなく、新事業展開や来場者増加の施策が必要です。



その一環として、

まずは、財団の要職員をステージに上がってもらうという企画を敢行しますビックリマーク


財団の職員さんなんて、お堅い方なんじゃないの~?

いえいえ、とってもユニークな方で、要職に就いておられマス。



いま公演中の劇団の座長さんが松山出身ということもあって実現しました。ニコニコ


オファー段階では

「なんで私が出なあかんのや!」という楽しい押し問答の末

ご本人も割とノリノリのご様子?にひひあせる


メランコリー・ケンという芸名(!)までつけて、ミニチラシまで作ってしまった!

いったいどうなるんんでしょうか!?



公演は28日(月)の午後で~すニコニコ


松山劇場

(松山市湊町3丁目1-9マツゲキアナトリウム6階)

電話089-945-7908



大衆演劇を見たら、絶対ハマります!

きっとあなたも舞台に出たいと思うはず。



ご興味のあるかたはぜひ28日夜の部にお越しください!

(私に言ってくださってもOKです。)




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『月夜のデザイン列車』 【9】

3月の末。

アユミは荷物をまとめていた。



高校時代を共にした、お気に入りのものたちに別れを告げ

必要なものだけをダンボール箱に詰めていく。



要る?要らない?



わからないものは箱には入れない。

最終的にはダンボール6個に収まった。







アユミは試験の通知を、

ため息まじりに見直した。



そこにあるのは、

不合格の通知。



何度見直しても

文字が合格に変わるはずもないのに。





カルチャーショックを受けた大阪芸大は

アユミもノリコも不合格。



九州産業大は受かった。

ノリコも受かった。



武蔵野美術大学は、不合格。



わかってたようなものだが、

それでも悲しい。









「アユミ、出来た?荷物屋さん呼ぶよ?」



母の声。







「う、うん。」





「ふー、なんだか寂しくなるわね」



母が手をふきながら部屋に入ってきた。







アユミは結局、専門学校へ行くことにした。

親には負担をかけるが、1年だけ、という条件で

立川市にある美術学院へ入学することにした。







「いつ帰れるのかな…」



「さあね、一年は帰って来んのじゃないの?」





アユミが行くのは寮。

立川の美大予備校生が住む古い寮らしい。





「部屋の荷物、置いておいてね」



「わかっとるわね。置いといたげるから、はよしぃ。」













3月も終わろうという暖かい日、

アユミは西条駅で母と、母の妹に見送られて列車に乗った。



なぜかグリーン席をとってもらっていた。



列車が走り出すと、

車窓から小さくとおざかる二人。



「じゃ、行ってくる」なんて出たけど、

親と離れて暮らすのはこれがはじめて。



しかも、来年の受験に受かったとしたら

西条に帰ってくるのはいつになるんだろう?



もしかして、親と一緒に暮らすのは

これが最後なんじゃないだろうか?



まさか?



あれこれ想いをめぐらせているうちに

やがてアユミは眠ってしまった。











立川駅に着くと、寮母が迎えにきてくれていた。

年配の女性。



流ちょうな言葉で話す。



これが東京弁なの?

こちらが伊予弁で話すのが怖い。







寮の部屋に案内された。

昔は病院だったらしい。



じゃ、ここは病室?



でも環境はいい。



ほかの寮生が外で布団を干している。





“ここで生活が始まるんだわ”





アユミはこの数週間というもの、いろんなことがありすぎて

気が気じゃなかった。



正直、高校の卒業式もうわのそらだった。

ぜんぜん嬉しくなかったし、



それよりも来年の受験のこと、そして

デッサンのライバルたちが気になって仕方がなかった。





アユミは工芸工業デザインを志望していたが、

実はその先をあまり考えていなかった。



働くのはどこ?



どんな仕事になるのかしら?



そのへんよく調べないまま、必死でデッサンしてきたが、

じゃあその仕事に就くにはどうすればいいのか、

どの会社へ行けばいいのか、全くイメージできていなかった。



考えているのは、デッサンのレベルを上げて

受験に受かることだけ。



受かったあとはどうするのかなどは

そもそも頭の中に無い。





アユミは、そういう本末転倒で感情的な考え方が

自分の人生を大きく振り回すことになることを、



ずっと後で知ることになる。





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意外な2:8の法則。

よく、2:8の法則ってあるじゃないですか。



2割のお客さんが、総売上の8割を担ってるとか、



2割のメニューが動いて、あとの8割はその引き立て役とか。



いろんな場面であてはめると、

なるほどな~と納得できます。



この2:8(にっぱち)の法則をさらに細かくみると

2:6:2になります。



2割が上位顧客、6割が通常客、2割があまり動かない客、とか、



2割がすぐに飛びつく人種、6割がそれに引っ張られる人種、

あとの2割がかなり遅れて動き出す(かもしれない)人種。



これまた、「なるほどな~」です。



こういう法則っておそらくいろいろあって、

そこにノウハウやテクニック、情報やネットワークがあるんでしょうね。









ただし…





こういう切り口もあります。





テクニック2割、信念8割。





法則ばっかりにとらわれてると

大切なものを失います。





ワクタルが企業さんの新規商品企画や販売促進計画で大切にするのは

マーケティング2割です。



あとの8割をどうやって見つけて、引き出して、戦略を描いて、

それをデザインに落とし込んでいくかを重要視します。



その打ち合わせでは

核心2割、雑談8割?・・・・・汗





昨夜の今治にて。

雑誌“からだにいいこと”の森田さんが

今治じばさんセンターで講演をされました。



雑誌の表紙のエプロンを着てます。

マーケティング2割、あとは信念だと思います。



つまり、マーケティングが大きい場合は

信念や想いがその4倍はある!ってこと。



小手先を見ずに、人物の内側を見ることって大切!




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『月夜のデザイン列車』 【8】

1月末。

アユミはノリコと一緒に大阪芸大にいた。



学科とデッサンを終え、あとは平面構成。



平面構成とは画用紙の上に課題から図案を構成し

ポスターカラーで彩色していくもの。



大阪芸大は特殊だと聞いていた。

キャラクターの作成が重要視される、と。



自分の課題をこなしながら、ふと周囲を見渡す。



キャラクターが画面に溢れている…







試験を終え、アユミとノリコは同じ電車に乗る。



「どうだった?」



「あかんわ、みんなキャラクター描いてたもん」













それからほどなくして、

二人は九州産業大学のデザイン科を受けた。



デッサンもいい感じ。

平面構成もそれなりにできた。





「ウチら、いけたんちゃう?!」



「うん、けっこう描けたわ!」





ノリコも上機嫌だ。

たしかな手応えを感じているみたい。





そしてアユミはさらに、

本命の武蔵野美術大学を受けることにしていた。



目指すのは工芸工業デザイン学科。



一般にインダストリアルデザインといって、

工業製品のデザインを学ぶ学科だ。



身のまわりにある工業製品が好きだったアユミ。

モノのカタチには異常なまでに惹かれる自分が居た。



好きなカメラのデザインだって、

自分なりに考えてみたりもしていた。





それに、

アユミの住む西条市には

ナショナル(現パナソニック)の工場があって、

そこで工業製品がデザインされているというのを知っていた。













2月のある日、アユミは伊予西条駅から特急列車に乗った。

入試用のポスターカラーや絵筆、鉛筆などを詰め込んだバッグをもって。



ディーゼルエンジンの列車がうなりをあげて走り始める。



アユミは不安だった。



というのも、東京へ行くのは初めてで、

どんなところなのか、一切しらなかった。



しかも、入試。

競合が多いことは覚悟している。



それではたして受かることができるのか。

奇跡は、起こるんだろうか。







岡山で新幹線に乗り換える。

京都、名古屋、新横浜、そして東京。



車窓から見る東京の街は圧巻だった。



“高いビルがいっぱい…”



西条市のビルといえば5階建てが最高くらいだろうか?

高いものといえば、山くらい。



東京駅で乗り換えて、

国分寺を目指す。



方角がどっちをむいているのか

まったくわからない。



海はどっちにあるの?

山はどこ?



街にはとにかく沢山の人が居る。

除けて通るのがやっと。

どこからこんなに人が湧いてきたんだろう?







行き先をひとに聞きまくって電車に乗り、

無事に宿に着いてほっとした。



休む間もなく、アユミは宿でデッサンを練習しはじめた。

とにかく鉛筆を動かしていないと不安で仕方がない。



4Bの鉛筆の先から描かれる線はたよりなく、

明日の試験を物語っているように見えた。



となりの宿から怒号が聞こえてきた。

東京弁なのかなんなのかもわからない。



アユミは不安と緊張で泣きそうになっていた。









次の日、国分寺からのバスに乗り、武蔵野美術大学へ着いた。

コンクリートの四角い門がそびえている。



“ここがムサビ…”



アユミは大荷物を抱え直して

試験会場に入った。



すでに沢山の受験生であふれている。

倍率は40倍だと聞いた。







学科試験を受け、実技に進む。



まずはデッサン。

静物を描く。



花瓶と花、その他のものが机の上に整然と置かれている。



それらの素材は様々、重さや質感もバラエティに富んでいる。





“こんなん、描いたコト無いわ…”





泣きそうになりながら、必死で描いた。

まわりを見ずに、集中して。





「はい、時間です。回収します。」



試験管が淡々と言った。





アユミは鉛筆や芯のカスを払いつつふと周囲を見た。





「!!!!!!」





アユミは声が出なかった。





“あんなの描けない!!”





まわりにあったのは、モノクロの鉛筆デッサンなのに

色すら感じるほどのデッサンだった。



生きた花は花らしく、

固い花瓶は固く、



前に置かれた綿花はふんわりと白く、

花切りナイフは光りを受けて輝いてすらいる!



黒い鉛筆で書いたのに、なぜか光を感じる絵…。





それに対してアユミのはどうだろう。



どす黒く、全部が同じトーンを放っている。

みんな粘土でできているようだ…。





アユミは凹んでしまった。

顔をあげてまわりを見ることはできなかった。





そのあと、どうやって平面構成の試験をこなしたのか

まったく覚えていない。



どうにか描いて、どうにか荷物をまとめて

逃げるように東京を後にしたのだった。





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コンテンツ追加しました。

コンテンツを二つ追加しました。



名前だけみたらなんのことかわからないってはてなマーク




…合間をみて準備していますので、

もうしこし待っててくださいね。あせる


内容はビジネスではなくて、ラク~な内容でになる予定です。ニコニコ




『月夜のデザイン列車』は

週末更新です。



おかげさまで好評いただいてるみたいで…

ありがとうございます!!


(今週末更新しなきゃ、ですチョキ


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『月夜のデザイン列車』 【7】

3学期になり、美術部の顧問である遠藤に

デッサン講習の成果を見せることになっていた。



放課後、アユミとノリコは顔を見合わせるとため息をついた。





「…どう?」





アユミが聞くとノリコは言った。





「うん…。でもね、もうなるようにしかならんわ!ははは!」





ノリコは明るかった。

暗く落ち込んだのを見たことがない。

すぐに立ち直って、明るくふるまう。

そこがノリコの素晴らしいところなんだと思う。







「おー!おまえらどうじゃった~?!見せてみぃ~!」





遠藤が二人のデッサンを見入る。





「ふむふむ…」





二人はなんと言われるのかドキドキしている。





「ほう!上手くなっとるじゃないか!」







そう言われて、嬉しかった。

が、二人はほかの受験生、つまりライバルたちが

どんなデッサンをするのかを知っている。



かつて見たことのない立体感、迫力、そしてにじみ出る個性。

とても太刀打ちできない…



どうしていいかわからず黙っている二人を察したのか

遠藤が言った。





「さて、と。 どこ受けるかのぅ、おい?」





振り向いてこちらを見る遠藤の目が、汚れたメガネのレンズの奥で、

これまでになくしっかりとこちらを見ている。



アユミとノリコの二人は、きゅっと背筋が緊張するのを感じた。











その日の夕暮れ時、ヒロコは三本松の公園の石段に腰掛けていた。

となりには同級生のユウジ。



ヒロコはアユミと同じく美大を目指していたが、

夏の終わりに愛大進学へ切り替えたのだ。



ユウジは理数科という選抜クラスでも指折りの成績。

実は、ヒロコとは秋につきあい始めて、よく一緒に下校していた。





3学期はじまったばかりの夕暮れはさすがに寒い。

二人は厚手のコートを着て、微妙な距離をあけて座っていた。



黒猫の食パンをちぎっては、お堀の鯉たちに投げ与える。

口をパクパクさせておねだりする鯉たち。





「ヒロコちゃん、おめでとう。」



「ありがとう。」





ヒロコは一足早く12月に推薦入学を決めていた。





「ユウジはどうするの?」



「俺は、やっぱり阪大。阪大を受けるよ。四国電力で働きたいんだ。」





「やっぱ、そうなんだ…」



「うん、大阪っていう街を知りたい。」





「じゃあ、春からはあんまり会えんなるん?」



「…。」





言葉に詰まるユウジ。



ヒロコはうつむいしまった。

石段の冷たさが身体にしみこんでくる。





「ヒロコ…。」





なに?と顔を上げたら、そこにユウジの顔があった。

そしてユウジの唇が、そっとヒロコの唇に重なってきた…





ヒロコは一瞬硬直したが、はじめてのキスの感覚に

身体の芯に灯るぬくもりを感じた。



ヒロコの肩に置いたユウジの手が緊張している。

そんなユウジを、ヒロコは可愛らしく思った。





“でもユウジは大阪を目指しよんよね…”





そう自分に言い聞かせながら、

ヒロコは自分のほおに伝う涙を手袋でぬぐったのだった。





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『月夜のデザイン列車』は週末更新にするつもりです。

まとめて書くようにしますネ!

(なかなかハナシが進展しないなぁ…笑)



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感性のブログ 日記

メインブログ。ほのぼのと日常を綴ります。

月夜のデザイン列車

ワクタルの書きおろし小説。
アユミの将来はどうなる?

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マインドフルネス。東洋的なスピリチュアルの話題。

FMラジオ編集後記

今治ラジオバリバリ番組でのパーソナリティ奮闘記。

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