▲ ページトップへ

キャッシュフローを最小限までシンプルに視覚化することで経営の未来が手に取るようにわかるようになります。経営の未来が見えることで、投資計画や人材育成、融資獲得はもちろん、マーケティングやブランディングまでもが見通せるようになるのです。ワクタルは経営ビジョンとお金の流れの視覚化を起点に、社長・院長のお悩みごとを解決し、ビジョンの実現をサポートするパートナー型コンサルタントです。

ワクタル デザイン&イノベーション

Week Day 8:00-18:00 Skype & LINE OK.

デザインとイノベーションの関係
~ある企業さんとのメールから~

ワクタルにパッケージデザインの問い合わせをいただいてから、実際に仕事がどのように進んで行ったのかをご紹介します。(実際のものと一部内容を変えています。)

(クライアントさん)

当社では新しい商品(食品)を開発しているのですが
パッケージデザインのことで相談があります。
当社の既存取引先のデザイナーにパッケージ案を出してもらったのですが
どれも似たりよったりで困っています。
そこでワクタルさんのお知恵をお借りできないかと思い、
ご連絡させていただきました。
宜しくお願いいたします。

(ワクタル)

ご連絡いただきありがとうございます。
当方でなにかお役に立てるかもしれません。
デザイナーさんからの案が似たりよったりということですが、
現状でなにが問題だと思われますか?

返信ありがとうございます。
デザイナーからあがってきたデザイン案はどれもパッとしないというか、
なにかこう、インパクトのようなものが欲しい気がします。
商品はまだできていないので無理もないといえば無理もないのですが…。

なるほど、なんとかく感覚的に刺さるものがない、と。
商品はまだできていないということですが、
現状はまだ試作段階ということでしょうか?

はい。まだ試行錯誤してサンプルを作っている段階です。
ただ、サンプルがいくつかあるものの、当プロジェクトは
なかなか進まない状況です。

なるほど、状況がわかりました。
プロジェクトが停滞するのは辛いですよね。
ぜひ一度、開発中の商品を拝見させていただ
けないでしょうか?
守秘義務は遵守いたします。

ありがとうございます。
ぜひ見ていただき、ご意見いただきたいです。
明後日、御社事務所へ伺います。

お待ちしております。

<商品を持って担当者さんが来社>

これがその試作品です。
ここまで試作が出来ていますが、
商品の外見をどうするかで社内で意見が割れています。
外見を判断する基準があいまいなので決めれないのです。

そうですね、迷っている感じが
伝わってきます。
商品の企画書はありますか?

商品の企画書ですか?

はい。
新商品の特徴や対象となるお客さん、想定している新商品の使用場面、お客さんへの供給方法の案などをまとめたものです。

それはありません。
当社社長の独断ではじまったプロジェクトですので…

おそらく御社の社長さんは頭の中にははっきりとしたアイデアがおありだと
思います。
商品開発のときには、価格、商品、流通、告知の4つで視点でものを考えますが、
経営者さんはこれらを直感的に見抜いていることが多いんです。

そういえばウチの社長がなんか言ってたような…
とにかくサンプルを作るので精一杯で忘れました。

大丈夫です。まだ間に合います。
社長さんのアイデアをもう一度ヒアリングして、分析をかけてみては
どうでしょうか? 出発点をもういちど確認するのです。

そうですね、そのほうがいいですね…。
私たちはわかったつもりでいるのですが、
きっと見落としている点が多いのだと思います。
飯尾さん、当社社長から第三者として
ヒアリングしてもらえませんか?

ぜひそうさせていただきます。
○○さん(担当者の名前)もご一緒の
面談の席を設けていただけますか?

わかりました。
ただ…、なにを聞けばいいんでしょう?!

ヒアリングするポイントまとめたものを用意してありますので
その流れに沿って聞いていきましょう。
まずは、社長さんの熱い思いを伺います。
そこがブレてしまうと、どんないいアイデアも砂上の城です。

<話が一段落して、コーヒーをすすりながら…>

ところで、アイデアってなかなか出ないとき、
どうすればアイデアって出ますか?

日頃のアンテナだと思います。
いろんなことに興味を持って過ごしていれば、
自然とネタが集まってきます。
感性は磨くことができるんですよ。

なるほど。でも、デザインは才能でしょう?

一部は才能かもしれませんが、デザインもトレーニングだと思います。
そして、これまでどんな経験をして、なにを考えてきたかが
非常に重要です。

じゃ、ウチの会社の人間にはデザインは無理ですね。(笑)

いえいえ、そんなことないですよ(笑)
私はだれでもデザイナーだと思ってます。
デザインって絵を書いたりパソコンでなにかを作ったりじゃないんです。
“お客さんがどう感じるか?”をデザインしてるわけです。
デザインはあくまで手段です。

ワクタルさんは幅広いデザインのジャンルで考えますよね?
それはなにか訳があるんですか?

もし私が一つのデザインのジャンルに限定したら、
お客さんがどう感じるか?のデザインが狭いものになってしまうんです。
消費者さんにとってデザイン仕事のジャンルなんて関係ないですから。

パッケージができたら、そのパッケージの中になにを入れるか。
商品をどう告知するか? お客さんに商品を渡すときにどうやって手渡すか?
WEBはどう見せるか?
いろんなことを一つ一つきっちりやれば、お客さんはまた買ってくれる訳です。
これがブランドづくりです。

でも全部ひとりではできないでしょう?

はい、おっしゃるとおりです。
デザインの内容が多岐にわたるときは、
信頼できる仲間でチームを組みます。
私はディレクターという役目になって、
楽団の指揮者のように、全体の調律が
最適のものになるようにするんです。

ウチの会社にそんな役目のひとがいてくれたらいいんですけど(笑)

大手さんなどはそういう部署があったりするみたいですね。
でもそんな余裕のある企業さんは地方には少ないのではないでしょうか?

ちょっと意地悪な質問していですか?
ワクタルさんにも苦手なデザインってあるでしょう?

はい、あります。カワイイ系の少女的なデザインです。
こればっかりはどうやっても作れません。

じゃあ、どんなデザインが得意なんですか?

愛媛のまじめな(?)田舎らしいデザインです。(笑)
田舎くささの中にしっかりとしたぬくもりがある、そんなデザインが好きです。
田舎発信のデザインは、バタくさくてコテコテでもいいと思ってます。
愛媛でつくった商品を都市部へ販路開拓する場合はそんなデザインのほうが好まれるようです。

そういえば展示会に出店されてる商品って、
どれも似てきてますよね。
個性がないというか…。

それは一部には、デザイナーの責任もあると思います。
企業さんの方針や商品の魅力をしっかりと汲み取らないままデザインするようなケースが実際には多いのではと思います。

<帰りに席を立ちながら>

ワクタルさん、今日はありがとうございました。
社長さんへのヒアリングの時間が決まったらメールいたします。
そして飯尾さん、ウチへはあまりバリッとした服で来ないでくださいね。

えっ?私はもともとそんなにバリッとしてませんが…(汗)なぜですか?

ウチの社長、コンサルタント嫌いですから、
飯尾さんをそう見られるといけないので。

(笑)大丈夫です。私はデザイナー畑ですから~

ハハハ、わかってます。
ではまたご連絡します。

はい、宜しくお願いいたします。

<後日談>

後日、社長さんへヒアリングしたのちに開発会議に参加させていただき、
その後、パッケージや販売促進アイテム、ホームページなどをご依頼いただきました。

商品は都市部の展示会に出展され、私もその現場に立ちました。
その後わずかではありますが、いくつかの取引が成立したようで、
いまは小さな新工場の整備を目論んでいるようです。

この企業さんとは現在も良い関係が続いています。感謝です!