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ワクタル デザイン&イノベーション

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ブログ blog

『月夜のデザイン列車』【12】

2009年10月31日

ある夜の出来事。

アユミはその夜、なにかが
壁にぶつかる音で目を覚ました。

“なんだろう?”

どかっ、どかっと重たいものが壁にあたっている音。

ボロいアパートのガラスがガタガタと揺れる。

そしてすぐに、男の怒号がきこえてきた。

「…ふざけんな!」

「どうなるかわかってんのかよ!」

アユミのアパートは通りに面している。

アユミの部屋の壁と通りの間には
ブロックの塀があるのだが、

どうもそこにだれかが押さえつけられて
いるらしいことが伝わってくる。

何人いるのかわからないが、
苦しそうな息づかいまで聞こえる。

おそらく、アユミとは1メートルも離れていない。

アユミは恐怖で身体が固まってしまった。
部屋の中でじっと息を殺していた。

「おら!おら!おら!おらぁ!!」

声にあわせてドスドスと壁が揺れる。

うめき声がする!

しばらく続いたあと、
車が急発進していった。

重たいものが倒れる音。

そして、静寂…。

アユミはしばらく硬直していたのだが、
ゆっくりと110番に通報した。

しばらくしてパトカーがやってきた。
部屋の中に赤いサイレンの光が
フラッシュのように差し込む。

警官がしばらくなにかを小声で話している。
トランシーバーの会話がなにかを指示している。

アユミはどうしていいかわからずに
そのまま床に入った。

心臓がどきどきしている。

外には救急車がサイレンを鳴らさずに
やってきたようだ。

一体なにがあったのか…。
アユミはそのまま寝てしまった。

次の日、外に出てみると
道路のいたるところに砂が撒かれていた。

アユミのアパートの壁も洗った後がある。

“なにがあったのかしら…”

アユミは怖かったが、
不思議な感覚を覚えていた。

“これも日常の風景なんだわ…”

そんなことだって起こりうる。
なぜかそれで納得している自分が居た。

アユミは鉛筆ケースとパネルを持って
砂を踏みながら予備校に向かった。

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