店舗ファサードの提案は歴史の理解が大切。
2008年3月17日
以前から相談を受けていた、店舗外装のプレゼン。
周辺へ不特定の聞き込みと、簡単なアンケートを実施したのちに
内容を組み立ててのプレゼンだ。
大げさにならないように、簡略にまとめる。
私はフリーなので、直感で行うデザインには個性が出る。
これがなければ、私以外のところで制作してもほぼ同じ結果になるので
そうなれば私の存在価値が無い。
ただし、その個性に対する裏付けが必要なので、
店舗周辺の歴史や、周辺の景観も調べるのだ。
ここは私が大切にしている部分だ。
マネージャーとオーナーさんに、結論から見せる。
“ ちょっと、みんな集まってくれ ”
こういう反応があるのは、とても嬉しい瞬間なのだが、
あまり顔に出さないように気をつける。
私が盛り上がってしまうと、周りも興奮しすぎてしまう。
まだまだこれからどうなるかはわからないが、
働くスタッフさんたちが輝く店舗になってほしいとおもう。
歴史あるお店なだけに、そこを重視しないと、
いまは良くてもあとで必ずきしみが出る。
そのきしみはスタッフに表れ、お客さんに伝染する。
スタッフさんはお金以外の魅力もあってそこで働いている。
仕方なくやらなくてはならない部分もきっとあるんだろうが
それだけなら長くは続かない。
その魅力をファサードデザインに表すことができれば、
お店が輝き、きっと周辺地域も明るくなるだろう。