消えた雪辱の社長
2011年8月11日
私が独立したときに挨拶に伺った社長が居る。
正確には、“居た”。
この社長さん、挨拶に来た駆け出しの私を
スタッフが居る前でボロカスにこき下ろした社長だ。
あのときは悔しくて悔しくて涙をこらえるので精一杯だった。
あの悔しさがいまの私のエネルギーになっていることは間違いない。
私が持って行った資料にも目もくれず、
ひたすらこき下ろしてくれた社長。
その社長が3年前から行方不明になっているということを
つい先日知った。
すこし避けていた面もあって、
その情報を得るのに時間がかかってしまったようだ。
あのときは悔しい反面、
すごい社長なのかもしれないと畏怖の念すら抱いたものだったが、
事実を知ってしまうと、なんだか寂しい気分だ。
これはライバルが居なくなった寂しさではない。
むしろ、いろいろと気づきもあり反省させられる出来事だ。
謙虚に、素直に、威張らず、奢らず。
正しい生き方はどこまでも正しい。
人の幸せを願って生きていきたいものだと思った。