商品の本当の価値をデザインするのだ。
2008年6月21日
昨日はほぼ1日、セミナーを 「追っかけ」 した。
私の場合、セミナーに出たりして適度な緊張感を得ることが
とってもいいリフレッシュになるようだ。
昨日のセミナーの中で面白かったのは、
持ち込まれた商品の解説を矢継ぎ早にしていく内容のもの。
参加者が見守る中、自社商品の説明をする参加企業。
それに対してパネラーである先生方が意見をしていく。
時間が少ない中であったが、そのぶんスピード感・ライブ感があり
素晴らしかったと思う。
出品者は、他の参加者が見守る中、自社製品の足りない部分などを
どんどん指摘されるワケだが、寛大な心で参加されている、
とても前向きな企業さんなのだな、と思った。
パネラーの先生方からは的確な指摘、疑問が飛び出す。
聴いていて、なるほど、と思えるものばかり。
パッケージデザインは売り方や売り場と密接に絡んでいることを
再確認した。
私はデザインを生業としているのだが、
その商品の“本当の価値”を伝えることを一番に考えている。
そして、その“本当の価値”は、消費者を“幸せにする”のか?と。
売り手はいろいろな思惑やこだわりがある。
しかし、それらは消費者にとって必要なものなのか?
あるいは魅了的なものなのか?
そこで気がついた。
デザイナーはこれまでの仕事の仕方をしていたのでは
本当の価値を伝えることはできない、と。
これまでの受発注の仕方をしていたのでは無理。
デザイナーの範囲を超えたアプローチが必要だ。
昨日から、たまたまであるが、
地域資源に関する方々との出会いが相次いだ。
そういった方々の考え方で柔軟で、
ある意味デザイナー的発想に似ていて、共通点も多い。
それだけ、感性が求められるようになっているということなのかもしれない。
正しい感性。
日本人として、あるいは人として本質を感じ取る感性が
重要になってきていることを実感した。