もはや幻なのか?!…活版印刷。
2008年5月20日
活版という印刷技法がある。
この技法で印刷すると、なんとも言えない繊細さと風合いが出る。
一部の高感度な層に、根強いファンがいる。
活版とは、凸の型をつくり、そこにインクをつけて紙に転写する。
なんともアナログな印刷技法だ。
これが、なんと絶滅寸前、風前の灯火なのだ。
この印刷技法はドイツのグーテンベルグで
聖書の印刷にはじまった印刷技法だ。
したがって歴史は古い。
それなのに、いまこの印刷ができるところは
探すのが難しいくらいだ。
現在、ワクタルとおつきあいしていただいている凸版製作所は
とても貴重な存在だ。
昨日、クリエイターのただまさ氏と話していて、
この技法を保存していこう!ということになった。
活版印刷は、和紙とも相性がいい。
和紙にもいろいろあるが、実は本物は少ない。
天然のコウゾとノリが少なくなってきたからだ。
大きな和紙の産地であればまだ盛況かもしれないが、
小さな無名に近い産地は、これまた絶滅危惧種なのだ。
ただまさ氏とは、和紙と活版を組み合わせたものを、
商品として保存していくことで合意。
では、活版の版と紙があればいいのか?
いや、それでは単なるモノづくりでしかない。
そこにはいい言葉といいデザインが必要だ。
これから新しく商品化して、すこしづつ発表していく。
ただ、クリエイターが集まって創るので、
はっきりいって金銭感覚が無いのは悪い癖(笑)
すこし値が張るのものになりそうだが、
“本物” しかつくらないつもり。
こうご期待!!