お客さんが買っているものは?
2010年2月8日
昨日、花屋さんの話を書きました。
お客さんは、花やさんで何を買っているのか?
たとえば、私の場合。
うちの子どもがピアノの発表会だったとします。
きっと帰ってきて、今日の発表会の話をするでしょう。
その場合、褒めてもらいたいんじゃないでしょうか。
じゃあ、なにかをプレゼントしてあげたい。
おもちゃ?絵本?お菓子?
いやいや、ここは花束だろう。
ミッキーマウスのカップに入った、小さなアレンジメント。
値段は…あまり高くなくていいかな。
普段+αのヨロコビが表現できる花束だな。
彼女きっと喜ぶぞ。
学校から帰ってくるのが5時だから、
そのあとに帰宅して、驚かせてやろう。
自分の机の上に飾るだろうから、
小さな音符のピックもつけてやろう。
メッセージカードもつけよう。
よくばんばったね、って。
1週間くらいもつように
花やさんにお願いしてみよう。
…どうですか?
こういうこと考えて買っています。
だから、単に「花」を買っているんじゃないんです。
え?
“そこまで考えて買わねーよ!”だって!
自分のお子さんが喜ぶ姿を見たくないんですか?
きっと喜んでくれますよ~!
そこにあるのは、花を買ってからの
幸せであり、親子の絆であり、やさしさ、愛情…
いろんなものが含まれています。
買うほうは、それを買っているんです。
その要望に応えれない花やさんでは、買いたくありません。
なにを売っているのか?
それを突き詰めてお店のコンセプトに据えれば
どうなるとお思いますか?