▲ ページトップへ

キャッシュフローを最小限までシンプルに視覚化することで経営の未来が手に取るようにわかるようになります。経営の未来が見えることで、投資計画や人材育成、融資獲得はもちろん、マーケティングやブランディングまでもが見通せるようになるのです。ワクタルは経営ビジョンとお金の流れの視覚化を起点に、社長・院長のお悩みごとを解決し、ビジョンの実現をサポートするパートナー型コンサルタントです。

ワクタル デザイン&イノベーション

Week Day 8:00-18:00 Skype & LINE OK.

ブログ blog

研修参加者さん:「経営戦略が当たり前で面白くないんですよね」

2012年11月23日

いま、あるところから依託を受けて研修をやってます。
この研修は何人かの講師が担当していて、ここ4回くらいが私の担当です。

与えられたお題は「戦略づくり」。
オーソドックスにクロスSWOT分析からCSFを抽出する手法を学んでいます。

これ、起業者さん向けの講座なので、
これから起業しようという方が多く参加している(ハズ?)です。

昨日、CSFの回答例を参加者さんにお見せしたところ、
「回答例があたりまえのことしか出て無くて、面白くないんですよね」といって
声をあげて笑われた方がいました。

「回答例は例ですから、どうぞご自身で面白いのを考えてくださいね」とお答えしたのですが、
どうも心にひっかかったので、整理する目的で自分のブログに書いてます。

経営戦略の重要成功要因が当たり前すぎて面白くない、という考えに対して
私なりの考え方は、

「戦略は面白くなくていい」です。

事業は利益を追求することです。
ほかとの差別化を図ってクロスSWOTをおこなってきたのなら、
その答えに従ってCSFを出します。

その結果、当たりまえのことに絞り込まれたとしても
それは「差別化」を含んだうえでシンプルにまとめられたCSFになっているハズです。

CSFは限られた資源を集中的に投下するために検討していますから
それがバラエティに富んでいることはまれでしょう。

あたりまえのことをしっかりと見据えて戦略を立てる。
失敗しないために、目標を見据えて実行する。
それでいいのだと思っています。

この話をするには、戦略と戦術を区別しておかなければなりません。

戦略は方向性のある計画を指します。
先述は具体的なやりかたを指します。

これを混同してしまうと、
戦略が面白くないということになります。

戦略は的はどれか、あるいはどの山に登るのかを考えているのであって、
的の当て方や山の登り方を言っているのではないのです。

富士山に登る、あるいはマッキンリーに登る。
これ、面白いですか?

ヘリコプターで登る、や
歌いながら登る、というのは「登り方」であって「戦略」ではないのです。

もうおわかりのように、
戦略を考えるときは、俯瞰的な視点が欠かせません。

それができるかどうかが
経営者的な視点だと思っています。

戦略は武将や参謀レベル、
戦術は隊長クラスが考えればいいのです。

戦い方ばかり見ている武将にはついていけません。
また、戦略ばかりを気にする隊長は危険です。

戦略や戦術の自由度、あるいは面白さは企業の状態によっても
かわってきます。

業績が傾いてヤバい!という状況では回復させることが急務です。
面白い、面白くないよりも、利益が取れる取れないの話になります。

順調に利益を上げている企業さんなら余裕がありますから
将来の面白い事業に対して投資ができます。
地域貢献もできるでしょう。

デザイナーやクリエイティブな業種の人間は、
すぐに「面白いか、そうでないか」の視点で計画のバリエーションを考えがちです。

パッケージデザインがぞうです。
いろんなパッケージのアイデアを出したり、
面白いイベントを考えたりするのが好きです。

戦術や、あるいは武器を必死で考えているんですね。
でも、武器も戦術も、戦略があってこそ活かされます。

私はデザイナーとして、企業さんの経営戦略の方向性を理解したうえで
いかのその計画を面白く実行できるか?と考えています。

がちがちにがんじがらめの戦略の中で、
いかに思考を自由に考えることができるかがカギだと思っています。
ですからぜんぜん窮屈ではないんです。

アイデアの豊富でおもしろいSWOTをクロスさせて、
CSFにまで落とし込む。

ここは当たり前でいいです。
むしろ、当たり前のことが出たほうがいいとも思います。

これを事業ドメインにまとめる段階で、
本当に差別化ができていたのかが露呈するはずです。

おもしろいかおもしろくないかは
戦術や武器で実現するべきこと。

戦略が面白いかどうかよりも
いまの企業状態を把握したうえで
新しい事業として戦略が成立するかどうかです。

これが私の考えです。